気管支喘息など内科アレルギー性肺疾患について
琉球大学病院第一内科で診療している、喘息/アレルギー性肺疾患・検査・治療
<疾患>
- 喘息/咳喘息
- 好酸球性肺炎
- 過敏性肺炎
- アレルギー性気管支肺真菌症
- 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
- 薬剤性肺炎
<検査>
➢血液検査(末梢血好酸球 IgE 特異的IgE)
➢喀痰検査
➢呼吸機能検査
➢呼気NO検査
➢画像検査(胸部X線、胸部CT)
➢気管支内視鏡検査(好酸球性肺炎、薬剤性肺疾患等の場合)
<喘息の治療>
- 吸入薬(吸入ステロイド、気管支拡張薬)
- 内服治療(ロイコトリエン受容体拮薬、徐放性テオフィリン製剤、経口ステロイド等)
- 注射薬(生物学的製剤)
<アレルギー性肺疾患の治療>
- 内服治療(経口ステロイド等)
- 注射薬(静注ステロイド、疾患によって生物学的製剤)
- 疾患によっては抗原回避
アレルギー性鼻炎など耳鼻咽喉科アレルギー疾患について
<アレルギー性鼻炎とは>
国民病ともいわれる花粉症が含まれる病気です。
アレルギーの原因の物質(アレルゲン)により急激に引き起こされ、くりかえす、くしゃみ、鼻水、鼻つまりが主な症状です。
原因物質は呼吸から体内に入る場合が大部分で、ハウスダスト・ダニが原因の場合は通年性アレルギー性鼻炎、花粉の場合は花粉症と呼ばれます。
アレルギー性鼻炎の診療について
- 検査
鼻鏡による耳鼻咽喉科診察
鼻腔内視鏡検査
鼻汁好酸球検査
血液検査(末梢血好酸球数、IgE、特異的IgE検査、MAST36)
場合によって画像検査 CT、MRI
- 治療
アレルゲンの除去・回避、
薬物療法、手術療法、免疫療法
琉球大学でのアレルギー性鼻炎に対する手術療法
- 鼻腔形態改善手術
内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型
粘膜下下鼻甲介骨切除術など
鼻中隔湾曲症を認める場合
内視鏡下鼻中隔手術Ⅰ型など
- 鼻漏改善手術
経鼻腔的翼突管神経切断術など
<その他の耳鼻咽喉科アレルギー疾患の診療>
- 好酸球性副鼻腔炎
内視鏡下鼻副鼻腔手術、
生物学的製剤(デュピルマブ)など
- アレルギー性真菌性鼻副鼻腔炎
内視鏡下鼻副鼻腔手術 など
小児科アレルギー疾患について
実施可能なアレルギー関連検査
・血液検査(食物,動物,ハウスダストの感作の確認):当日可,結果報告まで1週間程度
・皮膚プリックテスト:当日不可,結果判定,説明は実施日に可
・呼吸機能検査:当日不可,結果判定,説明は実施日に可
・呼気NO濃度測定:当日不可,結果判定,説明は実施日に可
・単純X線検査:当日可,結果判定,説明は実施日に可
・CT,MRI等画像検査(緊急を除く):当日不可,結果報告まで1,2日程度
・食物アレルギー経口負荷試験(外来,入院):当日不可,結果判定,説明は実施日に可
実施できるアレルギー診療
・食物アレルギー(原則,初診時中学生以下)
症状誘発時の外来・入院診療
学校生活管理指導表記載,実施
栄養相談,除去および解除のための摂取の相談
※経口免疫療法は現在実施しておりません。
・気管支喘息(原則,初診時中学生以下)
発作時の外来・入院診療
外来治療(吸入薬・内服薬・生物学的製剤)
・アトピー性皮膚炎(原則,初診時中学生以下)
重症児,合併症児の入院診療
外来・入院治療(吸入薬・内服薬・生物学的製剤)
アトピー性皮膚炎など皮膚アレルギー疾患について
琉球大学皮膚科でのアレルギー検査について
検査の種類
外来で行う検査 : パッチテスト、プリックテスト
入院で行う検査 : 皮内テスト、経口負荷試験、運動誘発試験
※パッチテストについて
パッチテストは試薬を背中や腕に、48時間貼ったままで再度外来に来ていただき判定します。
さらに翌日(約72時間後)、1週間後にも判定を行います。原則、初診当日から検査はできませ
ん。また、パッチテストを行うかどうかは担当医が判断します。
パッチテスト で検査部位がかぶれて痕(あと)が残ることや、強い「かぶれ」を誘発すること
が稀にあります。ご了承の上検査をうけて下さいますようお願い致します。